リハビリ はんたろうブログ

理学療法士による学びの記録

リハビリプログラムの考え方

本日は若手の理学療法士に向けて届けばいいなと思って書きます。

 

プログラムの立て方です。

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理学療法の基本は「評価」であると思います。

疾患・症状別に身体評価があって、問題点をみつけて、社会背景やその方の生活、性格、統合と解釈のもと目標達成のもと治療プログラムを立てていきます。

 

様々な手技があります。評価の方法から治療まで多種多様です。

 

 

でもどの手技においても「評価」から始まり、そして「評価」を大切にするものだと思います。

 

学生時代ではトップダウンボトムアップを習うと思います。

最近ではクリニカルクラークシップ(CCS)が主流でなってきており、実習では担当セラピストのついて見学・模倣・実践という流れでの評価・治療学習をなっているようです。

 

新人指導においてもCCSをもちいて教育を行ってるところがほとんどだと思います。

自分の勤めている病院でもCCSを行っております。実際のところ上手くいっているようには感じないですが。

 

話が逸れてしまいましたが、トップダウンにしろボトムアップにしろ動作レベルでの問題点に対してどの機能に対して着目して改善を目指すか考えます。

 

歩行であれば立脚期のどのタイミングでうまくいってないか、立ち上がりでも相分けして、屈曲相でもどのタイミングで、どの関節・筋・神経系・情動面などをみていきます。

 

例えば歩行立脚後期でのheel offが遅延し重心が下がってしまう場合

どこを治療の対象とするかをしぼります。

下腿三頭筋の活動に着目したとします。

筋力強化をしたいと考えたとして

 

 

負荷量・肢位・治療場所・直接的か間接的か・静的か動的か、など

 

プログラムをたてる際に上記のことを検討します。

まずは低負荷から重力除去位から難易度の低いものから始めると良いかと思います。

 

腓腹筋筋力強化でカーフレイズの選択も間違いではないとは思いますが、運動におけるパフォーマンス改善であれば、大事なことは運動学習です。

 

狙っている下腿三頭筋の活動は足関節背屈を許した状態からの遠心性収縮から求心性への切り替わり。筋が伸張位からの収縮力、なおかつ股関節が伸展・内旋さらに言うと体幹回旋位で活動が行われるかです。

 

 

非荷重位から開始し抗重力位、OKCからCKCへ移行し最終的には歩行の中で運動が起きるかどうかです。

 

「特異性」というものがあります。

 

当たり前ですが、

サッカーのドリブルがうまくなりたいのであれば走る練習をしていてもうまくなりません、やはりサッカーボールをけらなければ上達しません。

 

やはり歩行改善のためには歩行訓練を行わなければなりません。

歩行とういう動作の中でバランスがとれたり筋力を発揮させなければなりません。

 

そして、hands onからhands off

患者さん利用者さんがセラピストの手を離れて運動が行わなければなりません。

プログラムを立てるうえでセルフエクササイズまで提供できることが大事だと考えます。

 

例えも分かりにくかったかもしれませんが、今回の記事が若手療法士のプログラム立案の一助になれば幸いです。

 

 

ありがとうございました。